葬儀に関する手続きとサポート

喪主のやることリスト完全ガイド

喪主のやることリスト完全ガイド
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宮坂
宮坂
喪主の肩にかかる責任は大きく、初めてその務めを果たす方にとっては不安が伴うものです。しかし、「喪主のやることリスト完全ガイド」を参考にしてしていただくことで不安を軽減することができます。

この記事では、葬儀前の準備から、当日、さらには葬儀後の対応までを、「葬儀前の喪主のやることリスト」などといった形で詳しく解説しています。

このガイドは、喪主としての役割を果たし、故人を心を込めて送り出すための手助けをいたします。安心して重要な役目を果たせるよう、このガイドをご活用ください。

葬儀前の喪主のやることリスト

葬儀が始まる前に喪主がやることは、次の8項目です。葬儀で失敗や後悔をしないためには、喪主による事前準備が大切です。

  1. 死亡の確認と医師による死亡診断書の受け取り
  2. 関係各所への連絡
  3. 葬儀社の選定
  4. 葬儀社との打ち合わせ
  5. 死亡届の提出
  6. 遺体の安置場所の確保
  7. 葬儀の形式・内容の決定
  8. 必要なものの準備

①死亡の確認と医師による死亡診断書の受け取り

死亡を確認したら、すぐに医師に連絡して死亡診断書を作成してもらいます。死亡診断書は、死亡届の提出や葬儀の手続きに必要不可欠な書類です。

②訃報連絡

連絡は、電話、メール、SNSなど状況に応じて適切な方法を選びましょう。訃報を伝える際は、落ち着いたトーンで、事実を正確に伝えることが大切です。誰が誰に連絡するのか、リストを作成しておくとスムーズです。

  • 親族への連絡:訃報を伝え、葬儀の日程や場所について相談します
  • 職場や学校への連絡:故人の所属していた職場や学校に連絡します
  • 親しい友人、知人への連絡:故人と親しかった友人や知人にも訃報を伝えます

③葬儀社の手配

以前から付き合いのある葬儀社があれば、そこに連絡します。そうでない場合は、複数の葬儀社に見積もりを依頼し、内容や費用を比較検討して選びましょう。病院や施設で紹介される場合もありますが、必ずしもそこに決めなければならないわけではありません。

④葬儀社との打ち合わせ

葬儀社との打ち合わせは、故人の遺志や家族の希望を伝え、納得のいく葬儀となるように行うことが重要です。不明な点や不安なことは、遠慮なく質問しましょう。

  • 葬儀の日程と場所の決定:火葬場や式場の空き状況を確認し、日程と場所を決めます
  • 葬儀の規模と形式の決定:家族葬、一般葬など、葬儀の規模や形式を決めます
  • 葬儀費用の確認:葬儀費用について、詳細に見積もりを確認し、予算に合わせて調整します
  • 宗教者への連絡:菩提寺がある場合は、葬儀の日程を調整し、読経などの依頼をします。菩提寺がない場合は、葬儀社に相談しましょう

⑤死亡届の提出

死亡診断書を受け取ったら、7日以内に故人の本籍地または死亡地の市区町村役場に死亡届を提出します。死亡届は、たいてい葬儀社が代行してくれます。

⑥ご遺体の搬送と安置

自宅に安置する場合は、故人のための部屋を用意します。自宅安置が難しい場合は、葬儀社の安置室などを利用する方法があります。

⑦葬儀の段取りを決める

葬儀の形式や内容は、故人の遺志や家族の希望を尊重し、地域や宗教の慣習も考慮しながら決定しましょう。

  • 戒名(法名・法号)の決定:菩提寺と相談して決めます
  • 遺影写真の準備:故人の人柄がわかるような、なるべく最近の写真を選びます
  • 供花、供物の手配:必要に応じて、供花や供物を手配します
  • 会葬者へのお礼状、返礼品の準備:会葬者へのお礼状や返礼品を用意します。最近は香典返しをその場で渡す即日返しが主流です。
  • 弔問客への対応:弔問客への対応は、喪主だけでなく、家族や親族と協力して行いましょう

⑧必要なものの準備

葬儀に際しましては、喪服や数珠、ハンカチ等に加えて、袱紗に包んだお布施、故人様との思い出の品などを展示・副葬なさりたい場合は、忘れないようにしましょう。

お通夜当日の喪主のやることリスト

お通夜当日

葬儀の1日目はお通夜となり通夜に喪主がやることは、次の6項目です。葬儀社スタッフが進行をフォローしてくれますが、当日の混乱を避けるためにも、葬儀の流れを事前に把握しておくことをお勧めします。

  1. 葬儀社との最終確認
  2. 受付係への指示
  3. 参列者への挨拶
  4. 僧侶への対応
  5. 弔問客への対応
  6. 通夜振る舞い

①葬儀社との最終確認

開始時刻、式次第、参列者の人数、駐車場の案内、その他気になる点などを最終確認します。当日の流れをスムーズにするために、不明点や不安な点は事前に確認しておきましょう。

②受付係への指示

受付の場所、香典の受け渡し方法、芳名帳の書き方など、受付係に指示を出します。受付担当は葬儀において、重要な役割を担っています。スムーズに受付を行うには、前もって具体的な指示を伝えることが大切です。また、誰に受付を担当してもらうか事前に決定しておきましょう。

③参列者への挨拶

お通夜が始まる前や休憩中の時間を利用して、参列者に挨拶をしましょう。忙しい時間ではありますが、感謝の気持ちを込めて挨拶をすると良いでしょう。全員に個別の挨拶をする必要はありませんが、親戚や故人と親しかった方には直接感謝の意を伝えると丁寧です。

④僧侶への対応

お布施の渡し方や控室への案内など、僧侶への対応を行います。お布施は一般的に袱紗で包んで渡すのが通例です。渡し方や金額については、事前に葬儀社や菩提寺に確認しておくことをお勧めします。

⑤弔問客への対応

弔問客への対応は、喪主だけでなく、家族や親族と協力して行います。 弔問客には、感謝の気持ちを込めて対応しましょう。

⑥通夜振る舞い

夜振る舞いは、参列者への感謝の意を表すために設けられる会食の場です。通常、お酒や大皿料理が提供されます。この場面でも、開始時と終了時には喪主による挨拶が求められます。

最近では、簡素化を目的に通夜振る舞いを行わないことも増えていますが、もし行う場合は、参列者に案内をし、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

葬儀・告別式当日の喪主のやることリスト

葬儀・告別式当日の喪主のやること

葬儀・告別式に喪主がやることは、次の8項目です。

  1. 葬儀社との最終確認
  2. 親族・親しい友人への挨拶
  3. 僧侶・宗教者への挨拶
  4. 参列者への挨拶
  5. 弔辞・弔電の確認と紹介
  6. 精進落としの挨拶
  7. 葬儀後の挨拶
  8. 葬儀社への最終確認、支払い

①葬儀社との最終確認

葬儀開始前に葬儀社担当者と会い、当日の流れや参列者数、供物・供花の最終確認を行います。疑問点や変更点があれば、この場で相談するようにしましょう。

②親族・親しい友人への挨拶

葬儀開始前に、親族や親しい友人などに挨拶し、当日の流れや受付や会計、案内などをお願いしている場合は段取りなどを伝えます。

③僧侶・宗教者への挨拶

僧侶・宗教者が到着したら、速やかに挨拶をし、控室へ案内します。お布施は袱紗に包み、両手で丁寧に渡します。金額・渡し方・表書きなどは、事前に葬儀社や菩提寺に確認しておくようにしましょう。

④参列者への挨拶

すべての参列者に個別に挨拶をするのは時間的に難しいかもしれませんが、焼香の休憩時間などを利用し、できるだけ多くの参列者に挨拶し、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。特に故人と親しかった方や、遠方から参列してくれた方には、直接お礼を伝えるように心がけましょう。

⑤弔辞・弔電の確認と紹介

弔辞を読む方がいれば、氏名や肩書きなどを再確認し、紹介の仕方を事前に練習しておくようにしましょう。弔電は、読み上げるものと紹介のみにするのか、あらかじめ確認しておきましょう。

⑥精進落としの挨拶

精進落としを行う場合は、開始時と終了時に喪主として挨拶を行います。参列者への感謝の言葉と共に、故人を偲ぶ言葉を添えるように準備をしておきましょう。

⑦葬儀後の挨拶

葬儀終了後、火葬場への同行者、初七日法要の場所と時間など、今後の流れについて参列者に伝えます。改めて感謝の気持ちを述べ、今後の連絡方法などを伝えることも大切になります。

⑧葬儀社への最終確認、支払い

葬儀終了後、葬儀社担当者と最終確認を行い、請求書の確認と支払いを行います。不明点があればその場で質問し、解消しておきましょう。最後に、葬儀社の担当者へ感謝の気持ちを伝えることも忘れないようにしましょう。

これらの項目は一般的な例であり、葬儀の形式や規模、地域の慣習によって異なる場合があります。事前に葬儀社と綿密な打ち合わせを行い、当日の流れをしっかりと把握しておくことが重要になります。

喪主は精神的にも肉体的にも負担が大きいため、無理をせず、周りの人に協力を仰ぎながら、落ち着いて行動するようにしましょう。

葬儀後の喪主のやることリスト

手続き

葬儀後に喪主がやることは、次の8項目です。

  1. 返礼品の準備と送付
  2. 香典帳の整理
  3. お礼状の作成および送付
  4. 遺品整理
  5. 納骨の手配
  6. 各種手続き
  7. 四十九日法要の準備
  8. 相続の確認

①返礼品の準備と送付

参列者や香典をいただいた方々に対して、感謝の気持ちを込めた返礼品を用意します。香典返しは、四十九日あたりを目安に贈ることが一般的です。

②香典帳の整理

香典をいただいた方の名前や金額を記録した香典帳を整理します。これにより、正確にお返しやお礼をすることができます。

③お礼状の作成および送付

葬儀や告別式の参列者、協力してくれた人々に対して、お礼の手紙を送ります。謝辞には感謝の言葉をしっかりと記し、葬儀終了後の一段落を知らせることが一般的です。

④遺品整理

故人の遺品を整理します。必要のないものは処分し、親しい方には形見としてお渡しすることがあります。この作業は感情的に辛くなることが多いですが、家族や信頼できる友人と一緒に進めるとことをおすすめします。

⑤納骨の手配

墓地や納骨堂への納骨を手配します。時期や場所、宗教上の手続きにも注意を払い、親族と相談しながら進めます。納骨式の日取りを決め、関係者に連絡をとって出席してもらうようにしましょう。

⑥各種手続き

年金、保険、金融機関などの手続きを進めます。名義変更や口座の解約、公共料金の名義変更なども含まれます。手続きの期限が異なるため、優先度を付けて対応するようにしましょう。

 行政などの諸手続き一覧

  • 戸籍抄本、住民票の除票の取得
  • 健康保険・国民健康保険の資格喪失手続き
  • 年金受給権者死亡届
  • 介護保険資格喪失届の提出
  • 雇用保険受給資格者証の返還
  • 住民税や所得税の確定申告
  • 運転免許証の返納
  • パスポートの返納

⑦四十九日法要の準備

四十九日法要の準備を行います。お寺や僧侶との相談、親族への案内、会食の手配など、円滑に進行するために不安な場合は葬儀社へ相談することをおすすめします

⑧相続の確認

相続に関する確認と手続きを開始します。法定相続人の確認、遺産分配の話し合いなど、専門家に相談することで親族間のトラブルを回避することができます。

以上が一般的な葬儀後の喪主のやることリストです。

まとめ

喪主は、故人を偲び、弔うための大変重要な役割です。この記事では、喪主の役割、葬儀前後の準備、当日の役割、葬儀後の手続きについて詳しく解説しました。

喪主を務めることは、精神的にも肉体的にも負担が大きいですが、親族や葬儀社のサポートを受けながら、乗り越えることができます。事前にしっかりと準備をしておくことで、当日は落ち着いて対応できようになります。